伸縮自在の愛

読んだ本の要約や疑問などを忘れないように書いておきます。意識低い系なので忘れんぼなのです...

ロボットの脅威 人の仕事がなくなる日 著:マーティン・フォード

 

ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日

ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日

 

 

○要点○

1.今までの機械化(例えば農業での田植え機)とは異なり、人工知能とロボットは”汎用  性”を持ち、人間そのものを代替しようとしている。

 

2.IT分野の進歩によって極めて少ない従業員数でも巨額の利益を稼ぐことができ(Youtube,Instagramなど)、雇用数は減少している。

 

3.経済成長に於いて一番望ましいのは「購買力が広く分布していること」だが、1.2.を見ると、それは難しい。(経営者は雇用数を上昇させなくても十分な利益を得られるから)→購買力が一部のエリートに集中する→格差の拡大 

 

4.購買力がごく狭い部分に集中すると、庶民もエリートも共倒れになる。(庶民は失業して消費できないし、お金持ちも自分が提供するサービスが売れない。また強力な購買力を持ってるエリートもiphoneを1000個一人で買ったりしない)

 

 

○疑問点○

マーティン・フォードさんsaid「ベーシック・インカムを導入して購買力を広く分布させる。(生きるのにギリで快適な暮らしは不可)ある一定の働かない人間は出現するが、雇用が徐々に減少していく中で一番に撤退してほしい人々は、そういう怠惰で忍耐力がない人だからOK。快適な暮らしを求める人は働いてより収入を得るインセンティブが生じる。

 

この本では「労働が機械に代替されつつあり、雇用のパイは少なくなってきている」とずっと言ってきてるから、ベーシック・インカムを導入して、働きたい人が本当に職にありつけるのかが疑問。

 

 

それと雇用のパイが小さくなっていく中で「労働者個人がどういう対策をするべきなのか?」については話されてなかったところも疑問。これから社会人になるんだけど、今まで以上に「大企業=安心」「中小=ヤバい」みたいな組織での話になるんじゃなくて、個人のスキル云々になっていくのかな?

 

コメント貰えるとうれしいです。